ティル・ナ・ノーグの駆けだしの細工職人・ユータス。
腕はいいけれど、センスは時代の先を行き過ぎる彼のゆるい日常話。
構えたばかりの工房で、しっかり者の相方に助けられ(時にどつかれ)、今日もいろいろ作ります。
<最新更新日:2014/07/27 第三話 男の意地と女の見栄(20)>
「……タヌキ?」
題材を聞いたフェッロは不思議そうに瞬きした。
「難しいですか?」
「いや、そんな事はないけど……、何でタヌキ」
動物自体は画題としてはありふれていても、身近な所で犬や猫、野生的な馬に鹿などに比べるとタヌキはあまり一般的とは言えない。フェッロの疑問ももっともである。
「実はある依頼を受けていて、それに必要な物なんです」
「タヌキの絵が?」
まだ引き受けて貰えるとは限らない事もあって簡単に説明すると、なるほどとフェッロは頷いた。
「小説になろう」目次 → http://ncode.syosetu.com/n2701bc/
第一話 人にはそれぞれ、想いの形(完結)
第二話 始まりは空飛ぶ魚(完結)
第三話 男の意地と女の見栄(連載中)
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